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染付けワークショップ in 寺家回廊 vol.2
October 15, 200910月14日をもちまして、Art&Craft 寺家回廊2009が終了しました。
たくさんの方にご来場いただき、本当にありがとうございました。
昨年までは春開催で、地元の桜祭りと時期を合わせて開催していましたが、
今回は寺家回廊単独開催ってことで、どれだけの方に来ていただけるのか自信がない中
自分達なりに宣伝した効果もあり、思っていたよりもずっと多くの方に来ていただきました。
桜祭りと切り離したことで、寺家回廊を見にきてくれた人がほとんどでしたので、
しっかりと時間をかけて回ってくれた人が多かったようです。
わたくし、明石拓馬アトリエでは、作品展示・販売の他に染付けのワークショップを行なったのですが、
初日までに会場の準備が整わず(まさか台風があんなに早く去るとは・・)、
その日にいらしていただいた方には大変ご迷惑をかけてしまいました。
その後のワークショップにはたくさんの方に参加していただき、モノづくりの現場を見ていただきながら
特殊な技法にもかかわらず、みなさん一所懸命に染付けを楽しんでいただけたと思います。
第四回、Art&Craft寺家回廊2010の開催に向けて・・・
今回の反省点をふまえ、また何か面白い企画を考えていかなくては。
熱が冷めないうちに・・・
日本伝統工芸展
September 27, 20099月25日から日本橋三越で第56回日本伝統工芸展が開催されてます。
全国からの公募により、陶芸・漆・金工など約700点の工芸作品が一同に展示される大きな展覧会です。
今回運良く入選し、3ヶ月ぶりに自分の作品に再会しに行ってきました。
というのも今回出品した作品は、搬入期限ギリギリに窯から出したもんで、
実はあまりよく見ていないのです・・・。
例のごとく構想に時間をかけすぎ、あれよあれよと制作日数が無くなっていくではありませんか。
月末の〆切なのに土を触り出したのは月半ば。
色々と自分に言い訳を考えて更に時間は過ぎて行く。
毎度毎度のことながら、微妙に慣れてる自分がイヤになりつつ構想通りに進めて点火!
・・という感じで、窯出し後は急いで検品を済ませアツアツのまま車で搬入。
信号待ちの瞬間を狙って後ろを振り返り観察するぐらいで
いろんな角度からじっくり見た訳ではないのです。
そんな経緯だったので、無事に陳列されることになった自分の作品に再会するのを楽しみにしていたのです。
会場を歩き、人間国宝や受賞者、諸先生方の作品を見ながらも気持ちは
「俺の作品どこだろう?」
「ちゃんとならんでるかな?」
などと、子供の学芸会に来た親の様なことを考えながら
・・・発見!
展示されていた場所もなかなか良い場所で、
しかも角だったので、いろんな角度からよく観ることができました。
時間が経ち再会した作品はどうだったかというと・・・・
自分のなんだから悪い訳ありません。あとは見る人の判断におまかせです。
とはいえ、やはりまだまだと感じることが多いことも否めず。
できあがりの印象が薄かった分、客観的に観れたのか
反省点や今後の課題も山積みです。
公募展ってもんは入落があり、作品の善し悪しの判断を他人に委ねるって印象から
正直なかなか前向きに向き合えることができないのですが、
普段これだけ多くの作家さんと同じ会場に並べて展示することがないので
自分に足りない所や未熟な部分を確認し、逆にどこが評価されたのかを探れるとてもいい機会です。
また、それに向けて一つのテンションをもって行けるという、ペースメーカー的な存在でもあります。
やはり自分で創り上げた作品は、より多くの人に見ていただきたい
という気持ちがある以上、挑み続けて行きたいと思います。
日本伝統工芸展は日本橋三越を皮切りに、全国を巡回します。
それぞれの会場の日程はこちらで確認して下さい。
馬サイン
September 12, 2009陶芸を始めて10数年。
素材・技法・表現と、自分の作品を創り出すために
試行錯誤を繰り返して変化してきた10数年。
大学で学び始めた頃はまだ手探りで、課題として出された素材や技法で
「やってみる」だけ。
形も絵付けも、何となく「考えてみる」だけ。
でも、この時に唯一自分で考えたオリジナルのデザインと呼べるものが
・・・・・【サイン】・・・・・
そう。作品の裏に入れているサインです。
素材や技法と同様に、自分の作品を象徴する大切なものの一つ。
自分の名前の由来として、幕末の風雲児・坂本竜馬から一文字いただき「拓馬」と。(兄は竜太郎)
もう一つ、将棋において盤上を鬼神のごとく縦横無尽に動く最強武将、飛車と角行。
この最強の武将が敵陣に入り「成る」と、竜と馬に。
(関連なくなっちゃうけど、「たくま」はアニメキャラから・・・)
そんな想いの込められた「馬」の一文字。
作品の裏にも、箱書きの落款にも
これだけは変わらず入れ続けてます。
ただ、「馬」の文字のデザインは変わってきていて、
古いエスキース帳を見返すと、かなりの割合で「馬」を考えてることに気付きます。
今まで特に考えたことはなかったけど、エスキース帳の日付を確認すると
その変化のタイミングは、研究室を決めた時。大学院に進んだ時。卒業して働きながら制作していた時。
そして今の工房に移った時と、環境の変化などで馬のサインも変わってきてるんですね。
(図々しくも、富本憲吉の「富サイン」みたいだなぁ、などと勝手に・・・)
現在の「馬」はこれ↓
今後、まだまだあるだろう人生の転換期。
共に変化していく、ブレない「馬」。
大切にしていきたいものの一つです。
染付けワークショップ in 寺家回廊
September 11, 200910月8日から開催する、Art&Craft 寺家回廊2009 にて
我が工房では作品展示の他に、染付け体験のワークショップを開講します。
染付けとは、古伊万里や鍋島で知られるように
白地にコバルト(呉須)で絵付けをした磁器の総称で、
室町時代に初めて中国から輸入された時に、見かけが藍色の麻布(染付)に似ているので、
日本ではその名で呼ばれるようになりました。ちなみに中国では青華と呼ばれます。
江戸初期から現在まで好まれ、廃れずに食卓を彩り続ける染付けの器は
その清々しい清潔感と、料理を引き立て決して邪魔しない慎ましさが魅力です。
また、呉須という顔料は鉄や銅のように濃度によって色相が変化せず、
藍色の濃淡で墨絵のように表現できるので、技法的にも馴染みやすいでしょう。
寺家回廊開催期間中に開講するワークショップでは、
こちらで用意した素焼きの皿(径30cm程度)に、
ダミ筆という専用の筆を使って本格的な染付けを体験していただけます。
モチーフとなる図案は身近にある山野草を基にこちらで何パターンかご用意いたしますが、
ご希望の図案があればご相談ください。
講師はわたくし明石拓馬と、染付けの作品で伝統工芸展などで活躍中の女流陶芸家・黒部駒子と二人で
初心者の方にもわかりやすくパネルによる技法説明と併せて指導いたします。
紙に描くのとは違う、焼き物の絵付けによる世界に一つだけのオリジナルの作品を創りに来てください。
日程:10月8日(木)~14日(水)の中でお選びください。午後2時~
定員:1日につき3名程度(予約も承ります)
参加費:5000円(材料費・焼成費込み)
※体験終了後、1ヶ月程度を目安に焼き上がった作品をお送りいたします。
お問い合わせ・予約: ☎ 045-509-1823
e-mail : info@takuma-akashi.com
Art&Craft 寺家回廊2009
September 1, 2009横浜市青葉区に、寺家町(じけちょう)という町がある。
東急田園都市線青葉台駅から徒歩40分。まぁ歩く人はほとんどいませんが。
普通はバスで15分ほど。
駅前の都会調な人の多い街とは違い、この地域は「寺家町ふるさと村」
と呼ばれる、横浜市が開発を止めた地区に隣接しており
その名の通り田んぼと畑に囲まれた、「ふるさと」的な土地です。
この寺家町にアトリエを構えて5年。
徐々にこの地にも馴染んで来て気が付くと
特に芸術村を売りにしている訳でもなく、地代・家賃ともに激安な訳でもないこの地に
ポツポツとアーティストが集まって来ていたようです。
都心からのアクセスの良さと田園風景漂う環境に惹かれてか、
芸術活動を仕事にしている人には魅力的なようで。
そんなわたくしもその一人なのでしょう。
3年程前、寺家町に工房を構える作家さんのうちの一人の呼びかけで
「アート&クラフト寺家回廊」と銘打ってアートフェスティバルを発足しました。
寺家町周辺の作家さんに声を掛け、本当に小規模ながらそれぞれが工夫し
手作り感溢れるイベントとして第1回が2007年4月に開催しました。
まだまだ手探りで、地元の桜祭りに絡めての開催だったのですが、
なかなかの好評を得、第2回2008年4月に続きました。
そして今年。
第3回 「Art&Craft 寺家回廊2009」が10月に開催されます。
地元の桜祭りから離れ、初めての単独開催ということで
改めて運営の見直しから始まり、運営委員会の発足。各役職の設置。参加ガイドラインの設定など
時間をかけて準備してきました。
その中で、ポスター・マップ等のデザイン制作を担当し
先日ようやく出来上がったものがこれ
↓
拡大して見ていただいたでしょうか?
マップはダウンロードして見ていただけます。(ダウンロードはこちらをクリック)
ちなみに、我がアトリエは10番です。
Art&Craft 寺家回廊2009の詳細は、こちらでご覧いただけます。ご確認ください。
3回目となる今年は計15組の参加者による開催で、
それぞれ作品展示・アトリエ公開・ワークショップなど
制作現場を身近に感じていただける内容となっています。
明石拓馬のアトリエでは、
・リニューアルした展示室での作品展示。(新作を合わせて食器・花器を中心に展示します。)
・パネルによる制作行程の説明。
・染付けワークショップ。(こちらで用意した素焼きの皿に絵付けをしていただきます。)
を予定しています。
詳細は随時ブログにてアップしていきますので、チェックしてください。
と、まぁここ最近時間を掛けて準備してきた寺家回廊。
10月8日から14日までの一週間、秋の寺家町を散策しながら
モノづくりの現場に触れに来て下さい。