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1111

「1」って数字、人によって色々な捉え方があるでしょう。

11月11日。

思えば平成元年11月11日。切符を買いに行きました。
切符の日付に11111。

平成11年11月11日。11時11分11秒。
電話で時報を聞きながらジャンプして「地上にいなかった」なんてほざいてました。

兄貴の嫁さん。誕生日おめでとう。
Shuさん。誕生日おめでとうございます。

なんにせよ、僕にとって「1」とはいい数字。
何かが始まりそうな気になる「1」
永いこと出席番号は「1」
運動会で必死に狙うは「1」

僕にとっていい数字のはずが、ここ数年この「1」並びの日がウキウキしません。
なぜだろう?

・・・11月11日・・・
色々な意味で1年で最も印象深く、感慨深い日です。

アトリエ -TAO-

寺家町にアトリエを構えて5年。
生活空間のない建物になんとかして住もうと自分で改装を始め、今年の2月にようやく完成。
太陽の光が差し込む唯一の部屋で、なかなか快適な生活を送っている。

改装中に仮部屋として住んでいた約12畳の空間。
太陽の光も入らず風も通らない。
隙間だらけの壁や床下からは見慣れない虫の出入りが。
夏は暑く、冬は外より寒い。
なんと劣悪な空間によくも4年も住んでいたもんだ。と
物置と化したその部屋を他人事のように見ていた。
・・・が、それだけの広さの部屋がただの物置として人の出入りなしで、
ますますジメジメ腐っているのはもったいなさすぎる!

ということで、今年の寺家回廊の開催を機に
またしても大々的なリフォームを決行することにしました。
しかし寺家回廊の開催までには時間がない。なんせ前回の住居のリフォームには4年の歳月が掛かってます。
ウダウダ考えてる時間もなく、とりあえず今まで構想を練っていた
作品展示の空間にすべく取り掛かりました。

まずは物置として使用していたので、置いてあった物の置き場を作らねば。
これは12畳ある部屋の奥3畳程を壁で区切って2部屋にし、
まるでウォークインクローゼッドのように使えるように。
残りの約9畳程を、素敵な展示空間に改造することに。

と・こ・ろ・が
時間的余裕もさることながら、予算的余裕もまったくなく、
とりあえずできる範囲で寺家回廊には間に合わせることにしました。

現時点での展示室がこれ ↓

展示室1(拡大写真はこちら)

展示台も以前兄貴と2人展をしたときに作ったもの。
なんとか格好良く写真は撮れたけど、
実はまだまだ未完成です。
床・天井・照明・展示台と、これから徐々に完成に向けて作り上げていく予定です。

って言ってまたダラダラと時間をかけていてはキリがないので・・・

2010年4月!展示室をオープンします!
その名も -TAO-(仮)

自分の進む道。信じる道。ブレない道。
そんな道 (TAO) を歩んでいきたいと願う気持ちからの命名です。(今の所あくまでも仮ですが)
実はアトリエの名前は以前から大分考えてはいたんですが、
個人で制作する仕事場に特に名前なんていらんか、と決めかねていたんです。
でもしっかりと命名し、ちゃんと人を招ける場をつくることで
日々の生活にも張りが出て、しいては制作にも幅が出ることになるでしょう。
と決意した次第でございます。

オープンまでの間、随時情報を公開していきますのでよろしくです。

 

日本伝統工芸展 巡回してます。

以前ブログに書いたように、第56回日本伝統工芸展が巡回してます。

今回のわたくしの作品は、東京・名古屋を経て
仙台(11月11日〜11月16日 三越仙台店)
岡山(11月19日〜12月6日 岡山県立美術館)
高松(1月2日〜1月17日 香川県立ミュージアム)
松山(2月23日〜3月1日 三越松山店)で展示されます。

お近くにいらした際は是非見て下さい。

引き出物♡

まずはこちらから。

引き出物_フリーカップ(拡大写真はこちら)

結婚式の引き出物の注文です。
その数100。
予備分合わせて約120個。

思えば大学一年生の初めの課題は湯呑み20個提出。
「数作るなら型でいいじゃん。」とか「職人になりたい訳じゃないんだから」とか
ウダウダいいながら嫌々課題に取り組んでいたけど、
実際陶芸を仕事にすると、必要な技術なんですよ。これがまた。
嫌々ながらもやっといてよかった、と教授に感謝。

卒業後、都内のデザイン事務所で働いていたときも、社長に厳しく言われていたのが
数を作れること。そろいの形を作れること。
なぜにそれほどまでに必要なことなのかと疑問に思いつつ、これまた嫌々やっていた。
社長に感謝。

カタチの揃ったものを数作るのには、手数を合わせることが重要で
それには決まった所にある道具、決まった所に入れる力具合。土取りの量。
30個を超えたぐらいでやっとなんとなくそれを体が覚えてくる。
そうすると自分の癖や、一連の動きの中で無駄なところ、苦手な部分なんかが
徐々に明らかになって来るんです。
たぶん100程度の量ではダメなんでしょうね。でも、展示会を中心に活動していると
普段同じカタチを数作ることに慣れていないので、こういった注文は
自分のためにもかなり勉強になります。

結婚式。
まだ経験はないのですが、友人の結婚式には何度も出席させてもらい、
引き出物の仕事も何度もしてきましたが、
幸せ一杯の人生の門出なんでしょう。
その記念すべき結婚式にこういったかたちで協力できるということは本当に光栄なことです。
苦手な「数を作る」といった仕事もお二人の幸せにあやかって楽しくやらせてもらえました。
Iご夫妻、末永くお幸せに。

今後もこういった仕事ができるように精進していきたいものです。

decorative art studio 黒瀧道信

寺家町に点在する作家さんのアトリエの中でkurotaki
ひとつだけ少し離れた場所にある「decorative art studio 黒瀧道信」
夜この辺りを歩くと、真っ暗な中どこからか機械の動く音か
スラップベースの重低音が聞こえてくる。

英国で身につけた確かな技術と精神を引っさげ、寺家町に舞い降りた奇才。
黒瀧道信さんだ。

知り合ったのはおよそ3年程前。
Art&Craft寺家回廊の第1回目の時で、
こんな近所にこんなすごい木工作家さんがいたのか、と驚いた記憶がある。
最近親しくさせていただいて、Jike-Rockのメンバーとしても一緒に活動予定。

今後もよろしくお願いします。

© 2009 Takuma Akashi.