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新兵器

新兵器。
とは言ってもずっと作ろう作ろうと考えてはいたもののなかなか手が出せず、
その度、次に急須・ポットを作る時には用意しようと後回しにしていた湿台(しった)。

学生時代、常滑から急須制作を教えに来てくれていたS田先生の持っていたもので、
見たことの無い湿台に感動したことを覚えてます。
常滑と言えば日本を代表する産地の一つ。

特にここの急須は有名ですね。
当時すぐにマネをして作りましたが、先生が持っていたものは金属でできていてたので
同じものは作れず、なんとなく土で作りましたが失敗。

それから10年。
はっきり言って無くてもいいんです。無くても作れるんです。急須。
もしかしたら常滑の急須職人さんは使わずに作っているかもしれません。
でもあるに超したことはありません。
実際S田先生は利用していた訳だし、「いいなぁ」と感じた訳ですから。
作れるんだから作って使う!

それがこれ。

湿台(拡大写真は画像をクリック)

急須の注ぎ口と取っ手を削るための湿台(しった)です。
材質は石膏と、芯には真鍮製の棒です。

来月の展示で出そうと考えているポットで大活躍してもらいます。
使い方は・・また後日。
道具好きの私にとって、新たな相棒の誕生でした。

光陰

2010年。早いものでもう3月も中旬です。
サイトの充実を目標に掲げていたにもかかわらず
ブログの更新は展示やイベントの告知のみ。
まとまった注文や展示の準備で慌ただしかった・・という言い訳も、もはや微妙・・

さて、ここのところ知人や友人の展覧会が頻繁に開催されているようで
確定申告も終わり、新しい年度に向けて鋭気を養ういい時期です。

先日のブログで書いたように、陶磁柏窯会展が日本橋三越本店にて開催しておりました。
多くの先輩陶芸家が展示会を行っているこの場所で、
今までずっと観る側で会場を歩いていた自分の作品がどう並ぶのか、
どう見えるのかと、初めての三越さんでの展示は得るものが非常に多く感じました。

そして我々の展示と入れ替えで開催されたのが「小枝真人展」。
大学時代の先輩で、非常に仲良くさせていただいている友人。
その小枝真人さんの初めての個展、ソロライブです。
今まで各地でグループ展を数多く行なってきた小枝さんの初めてのソロは
さすがに圧巻で、つい何時間か前まで展示してあった自分の作品群とは
完成度、迫力が違います。一見の価値ありです。(3月10日から16日まで日本橋三越本店にて)

ちょうど同じタイミングで、日本橋高島屋で開催されていたのが「清水一二展」。
日本伝統工芸展や日本陶芸展で何度かお会いしたことのある方なのですが、
これまた作品がすばらしく、キリッとしたカタチに独自の装飾が施されていて
あの広い空間に見事に「清水一二」空間ができあがっていました。(3月16日まで日本橋高島屋にて)

「ギャラリーいま」では、同年代の陶芸作家の内山みどりさん、泉さやかさん、有光志津枝さん
の三人の女性による「磁三人展」。
女性の感性らしく、やわらかく暖かな作品が春の到来を感じさせてくれます。
三者三様の個性が同時に見られる贅沢な展示でした。

これから4月にかけても、日本橋高島屋で渡辺国夫さん。(3月24日から)
日本橋三越本店で望月集さん。(3月31日から)と目白押しです。

さらに、3月21日・22日に開催の陶ISMでの関係から声をかけていただき
二階堂明弘さんと井上塁さんと三人展をやります。詳細はまた後日。
今はそれに向けて製作中。

・・・と、矢継ぎ早に書いてしまいましたが、同じ作陶家が活躍しているのを見ると
刺激されて制作意欲が湧きますね。
年が明けてあっという間の2ヶ月半でしたが
時間が過ぎるのが年々早く感じます。
時間の使い方が下手クソなので、何とか計画的に仕事を進めながら
同業の方々に刺激になる様な展示を目指して頑張らねば。

陶ISM-Field of free-

今自分のいる世界(陶芸)。
いったいどのぐらいの人が陶芸を仕事にしているのだろう?
芸術大学出身でも、卒業して制作活動をしていない人はたくさんいるし
話に聞く所によると産地の窯元もつぶれてしまっている所も多いらしいし。
特に同世代の陶芸作家って、とりあえず小、中、高の友人では聞いたことが無い。

3月21・22日に「陶ISM」というイベントが益子で開催されます。
興味津々で応募した所、参加することになりました。

今まではギャラリーさんやショップの人と知り合って
自分の仕事に繋げていく手段としては、
公募展や展覧会を通じてお声がかかるのを待つか
知人に紹介してもらうか、ファイル持参で売り込みかけるか。
しかしこのイベントは、作家、ギャラリー、ショップなどを一同に集め
そこから何かを繋げよう!といった新しいカタチの手法をとっているように感じ、
一応若手陶芸作家の枠に入っているだろうということで参加を決めました。

若手作家総勢85名。中に知り合いは2〜3人。
新しい出会いと刺激をもらいに行ってきます。

陶ISM (クリックで陶ISMのサイトに移動します)

柏窯会展終了

日本橋三越本店で開催していました柏窯会展、終了しました。

初めての場所での展示ということもあり、今まで明石拓馬の作品を知らなかった方々にも
この発表を通じ作品を見ていただけたこと、本当に感謝しています。ありがとうございました。

まだまだ思った通りに制作を進めることができず、自分が思い描いている理想の展示には遠いですが
一歩一歩、ゆっくりとでも近づけていけたらいいなと思っています。
今後もどうぞよろしくおねがいいたします。

日本橋三越にて陶磁柏窯会展

3月3日(水)から日本橋三越本店にて展覧会を開催します。

諸先輩方が数々の作品を発表してきた場所ですので、気が引き締まる思いです。
今まで作品を見続けていただいた方はもとより、初めてご覧いただける方のお越しも楽しみにしています。
どうぞ、ご高覧ください。

柏窯会(拡大写真はこちら)

柏窯会写真面(拡大写真はこちら)

© 2009 Takuma Akashi.