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近況

いやはや・・・
だいぶブログの更新が滞ってしまっております。
決してネタがなかったわけではなく、
何もしていなかったわけでもありません。
工芸むら田での展示の様子や兄貴の個展。芸術の秋に突入し、各地で開催されている展覧会。
更には現在進行中の仕事、等々。。
ブログネタはたっぷりありました。
ただ・・・きっと・・・少し面倒だったのかもしれませんね。

今月3日から開催した、銀座工芸むら田での展覧会。
多くの方に来ていただき、良き出会いもありました。
ご来場くださった方々。本当にありがとうございました。
これからも精進していく所存でございますので、よろしくお願いします。

手ぶら好きなワタクシは、カメラなど持参せずに会場に行っていたので
写真はありません。酔っぱらって落としたり壊したりしてもイヤだし。

そして工芸むら田での展示終了直後、千葉の宮﨑邸にて「明石竜太郎展」が開催されてました。
こちらも写真がありませんが、まるで美術館の様な展示風景。
創る作品は相変わらず「明石竜太郎」全開です。
兄貴のTwitterにて写真をアップしてます。こちらからご覧ください。

9月26日までの会期で、千葉県立美術館にて「田中一村展」がやってました。
すこし遠かったけど、やはりこの人はすごい!!
二日酔いの体にムチ打って行った甲斐がありました。
あそこまで「空気」を表現することができるなんて・・!
驚きと感動で充実した時間でした。
もっと上手いこと伝えられる文章が書ければなぁ・・・

現在は結婚式の引き出物の仕事を進行中。
数が多いので早めに取りかかろうと思っていたのに・・いつもの感じに。

来月5日からの、4回目となる「寺家回廊」
今年はやります。ワークショップ。
陶芸教室などではなかなか体験できない、鋳込み成形によるマグカップ制作を体験してもらいます。
詳細は後日。

いやしかし、今年の猛暑はひどかった・・
しかも突然寒くなったりして、体調管理が大変です。
幸い風邪などはひかなかったものの、
昨晩、おそらくは腰痛からきた一時の全身麻痺に不安を感じ、
明日の朝イチで、初めての全身検査でもやってもらおうと思います。
何も見つからなければよし。
何か見つかってもよし・・・としよう。

 

 

タイヤ?

巨大なタイヤを制作中。

タイヤ(拡大写真はこちら)

以前も創った製法で、今回は30%ほど大きなもの。

陶芸の制作方法として、ロクロ成形、タタラづくり、型押し成形・・etc
いろいろありますが、やはりロクロで成形したものは土の締まりが格がちがう。
成形中に土にかかる円心力や、それを両手でコントロールする際の力。
乾燥中に縮む力など、創りたい形に近づけるために意識しなければいけないことを
しっかりできていれば、おそらく1番予想した通りに歪んでくれる成形方法でしょう。

これは電動ロクロの発明のおかげなんですね。
蹴ロクロや手ロクロなどでは
回転スピードが一定ではないのでその分、力の加減が均一にならず歪みが生じます。
板状の粘土をつくるセラローラーも、
手動ではなく電動の方がピッタリ創れるというのも同じことでしょう。

電動ロクロの便利さには非常に感謝しますが・・・
絶対に頼りきってはいけません!
忘れてはいけないこと。あくまでもロクロは道具です。
ロクロにカタチを創られてはいけないということを意識し続けなければ。

難しいことですけどね。

巨匠??

「え〜い、これじゃない!!」(ガシャン)
「これもちがう!!」(パリン)

陶芸家の印象は人様々ですが、よく聞くのが
・ヒゲ面
・作務衣
そして
・窯から出した作品が気に入らないと、割りまくる。

実際はどうなんでしょう?
知り合いの陶芸家でヒゲを生やしている人はいるけど
作務衣を着ている人にはほとんど会ったことないし
むしろジャージやGパンのほうが多い気が・・・

でも、窯から出した作品が気に入らないと、割って埋める人の話は結構聞きます。
そして先日ワタクシも・・

割れ壷(拡大写真はこちら)

「え〜い、、これじゃない!!」
と巨匠ぶりたいところですが
本当のところは、だいぶ前に失敗した作品をゴミ袋に入れる為に細かく割っただけ。
失敗した作品や気に入らなかった作品は、
窯から出してすぐには捨てられず、
しばらくは工房内に飾りながら自分を戒めてます。
それか自宅使いか実家行き。
上の写真の壷は半年ほど前に焼いたもの。

広い持ち土地もなく、賃貸でなんとかやってる身分なので
気に入らない作品や失敗作を埋めることなんてできません。
更に言うと、今はゴミにして捨てるのにもお金がかかります。

こうした失敗作でアトリエが手狭になると
こうして細かく砕いて、ちょっとずつ不燃ゴミに出して捨てます。
そうすればお金もかからず処分できるってことです。

・・・セコい?

工芸むら田での2010柏陶会

昨日、ようやく入稿したDMが届きました。

今回のDMは、これまでとは少し違う感を出したかったので
従来の作品一品一品をしっかり見せるライティングではなく、
写真自体の雰囲気を優先し、光源を単一方向に設定して「劇的」を狙ってみました。
前半の「酒宴−サケノウタゲ」の写真は、
普段テレビでも見ながら飲む酒。ではなく、
ライトを落とし、ゆったりと会話や思いにふける時間を楽しむ晩酌。
って感じのシチュエーションをイメージして撮影。
後半の「宝飾−カザルモノ」の写真は、
やはり普段の生活とは少し違った特別な空間をイメージ。

構成も大判ハガキ二つ折り、紙も高級紙を使用して今までで一番贅沢な感じ。
裏には略歴なんかも初めて入れてみました。(大判だから入れる情報が足りないし。)
挨拶文もS枝先輩の最近の流行なのか、堅苦しくないやさしい言葉で表現してます。

なかなかいい出来になったんじゃないかと思います。
(ちなみに下の写真はDMではありません。展示中に貼る看板です。)

2010柏陶会DM(こちらをクリックで詳細「PDF」のダウンロードを開始します。)

(〈写真面〉の拡大はこちら)(〈ロゴ面〉の拡大はこちら)


先日のブログで、「DMを希望する方はContactよりご連絡ください。」と
記載したところ、予想を上回る大変多くのお問い合わせをいただきました。
展覧会直前、いつもどおりギリギリで慌ただしくしてしまうであろうタイミングで、
わざわざご連絡いただいた方にDMを送りきれない!なんてことがあってしまうと大変マズいので
ひとまずこれで打ち切らせていただきます。
上の写真からPDFにて、DMをダウンロードできるようにしましたので、
お手数ですがこれからはその方法でお願いします。
なお、今日(8/22)までにお問い合わせを頂いた方には、しっかり発送させていただきます。

以前の記事(http://takuma-akashi.com/blog/2010/08/06)に書いたように
今回は、昨年までとは少し趣向を変えた展示になります。

これはあくまで個人的な考えですが、
陶芸である以上切り離して考えられない「用」。ただ、この「用」を意識しすぎて
自分の表現を窮屈にしてしまっていることが多々あります。
あくまでも自分の仕事は「工芸」(KOUGEI)であり、
おそらくクラフト(CRAFT)とはちがうんです。
そこの意識をしっかり持ったモノづくりを目指したい。と
最近よく考えるようになりました。
余談ですが・・海外で「CRAFT」というと「工作」的なニュアンスで使うことが多いらしい・・

そういった意味でも今回の工芸むら田での展覧会は
挑戦意識の高い、楽しめる展示になると思います。
期間中、たくさんの人とお会いできるのを楽しみにしています。
お近くにいらした際は、是非お立ち寄りください。


ヤモリ

主に民家やその周辺に生息する。
都市部では個体数が多く郊外では少なくなり、少なくとも日本では原生林には生息しない。
夜行性で、昼間は壁の隙間等で休む。
獲物目当てに灯火の周りに現れることが多く、驚くと壁の隙間等の狭い場所へ逃げ込む。
(以上Wikipediaから引用)

昔から犬や猫に限らず動物は大好きでして
飛ぶ虫、這う虫も例外ではありません。
害虫と称される虫も、捕獲・処分は基本的に素手で行ないます。ムカデ以外は。
ティッシュや新聞を用意しているうちに見失ってしまうことが多いですからね。
ゴキブリを素手で摑んで驚かれることもしばしば。
田舎にあるアトリエなので、年中昆虫に限らない虫がアトリエ内に出ますが、
やはりこの季節はその量が非常に多くなります。
ヤブ蚊・ゴキブリ・ゲジゲジ・ムカデ・名前もわからないようなすげぇヤツ・・etc

そして同時によく会うのがヤモリです。
家守とも書くように、害虫を捕食し家を守るとされ
古くから親しまれてきたようです。
害虫を素手で捕獲できるワタクシにとっては、
そんなヤモリ君のありがたみを感じたことはありませんが、
幼少の頃から、実家の門灯に姿を現す愛くるしい姿が大好きでした。
今のアトリエでも、網戸に張り付きながら
電気に群がる虫どもをつぶらな瞳で狙っている姿に癒されることが多いです。

そんな中最近・・
捕獲目当てなのか何が目的なのかわかりませんが、
昼夜問わず家の中に出現します。

ヤモリ(非常に可愛く撮れたので是非拡大を。こちらから)

夜行性じゃねぇのかよ。
もしかしたら・・我が家を壁の隙間かなんかと勘違いして休んでいるのか?
夜になるとウチから出動して捕食に?

このカメラ、ズーム機能のない単焦点レンズなので
かなり近くに寄っていることがわかっていただけると思います。
もうすでに同居人として安心しているのでしょう。

名前を付けよう。
募集します。

© 2009 Takuma Akashi.