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柏珠会

先日のブログで告知しました「柏珠会」
今年はDM制作を頼まれまして、そいつが出来上がったのでお知らせします。

2011柏珠会(拡大写真はこちらから)


五者五様の作風と経歴を、分かり易くリンクさせて見られるように配置しました。
5人とも知っている人たちだけに、それぞれに割り振ったビビッドな色は
ただのワタクシの印象です。。
表紙のロゴマークは、名前と字面の堅苦しい感じを
少しでも女性らしくイメージさせようとデザインしてみました。

そして見開きは、

2011柏珠会(拡大して見てくださいね。写真をクリック。)


せっかく見開きでA4サイズあるので
思い切って1ページ全面使って迫力あるDMにしよう!
ということで、贅沢にも見開き全面に13点の作品を載せちゃいました。
今年の共通テーマは「花器」だそう。
大きいモノから一輪挿しまで、5人が想う花の器が
会場を埋め尽くすらしいです。

こちらの写真は先日のブログ記事にもしました、
寺家町某スタジオにて撮影したモノです。(過去ブログ参照)
まぁつまりは自宅なんですが・・
こういった大モチーフの写真はやはり広い空間と大きな機材が必要ですね。
これ以上の大きさになると、自宅スタジオでの撮影は厳しいかもしれません。

以前、親父に「カメラだけにはハマらないでくれよ〜」と言われたのが分かる気がします。
やれレンズだの、やれ照明だの、やれ◯◯だの、やれ△△だの・・・
凝りだしたらキリなく必要と感じる物が増えていってしまう。
フィルムの時代じゃなくなったから、フィルム代と現像代はかからないものの、
その分パソコンやソフト、更にデジカメ本体も寿命が短いときた。
大人の事情もわからないウブな子供が、
「父さん、写真がやりたい。」なんてキレーな目をして訴えていたら・・・
確かに困っただろうなぁ。。

今は写真のプロを目指している訳でもなく、
機材を集めて眺めるだけの趣味もない。
必要な時に必要な物を撮れるだけの機材があれば
工夫と腕でなんとかなるはず。
これも先日書いた「虚」と「実」に通じるものでしょう。

ゆっくりでも実践を重ねて、少しずつ樹木の年輪のように
自分の幹を太く仕上げていきたいものです。
愚直に信じる道を進む、我が母校の強き「なでしこ」達。
太くなってるのは身体だけではありません!!

・・・なんつって・・・撮影をしながら、そんな事を考えていました。。

現代作家茶碗特集

先日告知した、「現代作家茶碗特集」に出品します。
2011年8月17日から30日まで、日本橋三越6階アートスクエアにて。
その名の通り、現代の作家32名による茶碗100点程が一同に並びます。
お近くにいらした際は是非お立ち寄りください。

茶碗特集(拡大すると文字もちゃんと見られます。こちらから)

茶碗特集2(親父に頼んでスキャンした拡大写真はこちらから。)

 

さて、先日「茶の世界に対するワタクシの想い」
なんてカッチョイイ事書いちゃいましたが、
ハッキリ言ってまだそんなモノありません。。。というのは
さかのぼる事5ヶ月ちょい・・・

震災直前の3月、ちょうど日本橋三越での展示会の最中に
三越の方から今回の茶碗特集への出品依頼をいただきました。
三越:「8月に茶碗展やるんだけど、出品してもらえますか?」
オレ:「茶碗ですか・・・」
三越:「茶碗創った事ある?」
ワシ:「いや、ないです。けどやりたいのでお願いします。」
三越:「大丈夫?」
ボク:「何事にも最初はありますから。いいきっかけになります。」
三越:「じゃあ3点ほどお願いします。」
・・・ってな具合だったと思います。

そう!茶碗は創った事がなかったのです。
どういう訳か我が出身校には、
茶道具は大人になってから!みたいな暗黙のルールのようなものがあって
なんとなく創っちゃいけないムードだったジャンルなんです。
まぁそんなことはあまり気にしないタチなので
「もう大人だから」なんつって、香炉・香合なんかは創ってはいたけど、
「茶碗」はありませんでした。
アイテムとして飯碗や鉢との区別が難しいと感じていたのも事実。
ですが、なにより知らんのです!茶陶のことを。
何を定義に「茶碗」を名乗っていいのか。
そもそも茶の世界って何だ??
「結構な御点前で。」っていうあれか??
なんて具合なので、茶の世界に対する想いなんてまだまだ芽生えておりません。

きっとこれからなんです。この展示からなんです。
この話が決まってから、初めて茶の世界に興味を持ち始め
茶の席に赴いたりもしました。
ですが正直ワタクシは陶芸家であって茶道家ではないので
茶の席に出席して作法を経験したって、
作品を創らなきゃ何もわからん、といった感想でした。

今回出品する「茶碗」は4点。
使いにくかろうが、間違っていようが、
まぎれもなく「茶碗」として制作しました。
急いで知識だけをむさぼる「虚」の感覚ではなく、
ゆっくりでもモノから学ぶ「実」の感覚を信じて、
知らないから創れる物がある!
知ってしまっては創れない物がある!
といった、今までのスタンスでまずはゆっくり始めます。

是非、明石拓馬の処女航海を観にいらしてください。

Teacupとソーサー

早いもので、8月も10日を過ぎようとしてます。
夏なのに気温の低い日が続き、このまま終わっちまうのか?夏よ。。
と少しばかり淋しい気持ちにもなりましたが、
なんの予告もなしにやって来ましたね。本格的な暑さが。
暑くなるとなったで、淋しかった気持ちなんてすっかり忘れて
早く涼しくなってくれ!と願うばかりです。
エアコンの効いた部屋で、ウダウダ過ごしたいところですが、
どうやら、そうはさせてもらえないようで・・・

先日のブログに書いた、引き出物用に作った作品をGalleryページにアップしました。
紅茶碗・Teacupです。

Teacup_時雨(GalleryページへGo!! クリックで移動)

写真では少しわかりにくいですが、
「柔らかい物にカップを乗せたら重みで沈んだ。。」ようなカタチのソーサーになってます。

よく目にする、ソーサーの中心部にカップを置くための凹みがあるものが
以前より少し気になっていて、なんとかうまくデザインできないかなと試行錯誤していました。
かといって凹みのない、「皿としても使える」的な一石二鳥アイテムになるのは嫌だし。。
それなら!と、がっつりカップの高台をはめ込むタイプのモノも創りました。(Galleryページ参照)
今回は「なんとなくだけど必ずそこに収まる」ソーサーになっています。
次回の展覧会には、バージョンアップした作品を出せる予定。。。

ワタクシはコーヒーが大好きです。
今では生豆から焙煎して淹れる事に足らず、
ついにはコーヒーの木を栽培までしている親父の影響か、
紅茶を飲む機会よりも、はるかにコーヒーを飲むことが多いです。
だから、「こんなカップで紅茶を飲みたい。。」ってなことが
あまり思いつかないんです。
今まで創ったカップ&ソーサーは、主にコーヒーを想定して制作した作品が多く、
自宅でもコーヒーで使用してます。

今回、引き出物として依頼されたのはTeacup。
紅茶の色と香りを楽しむためと、100℃で淹れるので比較的早く冷ますために
コーヒーカップよりも口が広く底が浅い作りのものが一般的らしい。。
何となく紅茶用。って作品はこれまで創りましたが、
ここまで意識して創ったのは初めてかも。。
実際に紅茶を飲んでみて、ちょいちょい調べてみて、
これからも挑戦していきたいアイテムですね。
紅茶高いけど・・・

以前のブログでも少し触れましたが、
8月17日より、日本橋三越本店6階アートスクエアにて開催される
「現代作家茶碗特集」に出品します。
手元に図録が届いているのですが、うちにはスキャナがない・・・ので、
改めて後日。茶の世界に対するワタクシの想いと共にブログにて。

 

引き出物

桃林堂での展示が終わってから約2週間。
仕事で大変お世話になってる、友人でもあるcharma氏の結婚式の引き出物を制作していました。
今回注文されたのは、Teacupと銘々皿の2週類。

昨日その結婚式がありました。

チャマ(幸せいっぱい拡大写真はこちらから)

イケメンな新郎。美人で聡明な花嫁さん。
絵になるなぁ。。
とても多趣味な新郎charma。
サーフィン、クライミング、スケボー、音楽と
はち切れんばかりのムキムキな身体に蓄えたそのスキルは
昨日の結婚式でもしっかり披露していました。

おそらく新たに挑戦したピアノ演奏を、
奥様のkanakoさんのご指導のもと、夫婦そろっての連弾を披露。
共有できる趣味を持った夫婦っていいですねぇ。。
末永くお幸せに!!


そして遡る事8時間・・・

窯出し(拡大写真はこちら)

夏だというのに低い気温と連日の雨に悩まされた引き出物制作。
写真は、作品がパンパンに詰まっているおかげで
なかなか冷めない窯から扇風機で熱を強制的に逃がしている様子。。
ギリギリを攻め続けて得た、冷ましの技術!?
今回のTeacupにはソーサーに1工夫入れ、
なかなかシンプルだけども変わったデザインになっております。
後日galleryページに写真をアップする予定です。

毎度の事ながらギリギリを攻め続けてしまった結果、
今回も見事に不眠で結婚式に望む事になりました。
しかしお二人の幸せな姿に癒され、
眠気など全く感じずに素敵な披露宴を楽しむ事ができました。

おいしい料理とたのしいお酒。
幸せそうな新郎新婦と、2人を囲む大勢の人たち。
その場にいられた事に感謝をしつつ、
帰ってからは泥のように眠りにつきました・・・・

なでしこ

今更かもですが、なでしこJAPAN。
すごいですねぇ。サッカーのワールドカップで優勝って
ものすごいことですよねぇ。
ここ最近続いた暗いニュースを一瞬でも忘れさせてくれた
本当の英雄だと思います。
どれだけの人が元気づけられたか、
どれだけの人が心から感動できたか、
それを考えると、是非とも国民栄誉賞を与えてあげてほしい。
辞退すべきの声が多いようだけど、
そんなこと周りが言うことじゃないでしょ。
今の日本にあれだけの感動と元気を与ることができない人達が
横からチャチャを入れんなっつーの。ひがむなひがむな・・って感じです。

話が少々逸れましたが、女性の活躍が目立ちますねぇ。
ワタクシの出身大学も圧倒的に女性の数が多く、
陶磁科の同期は10人中7人が女子。
荷物運び以外は出番の少ない学生生活だったような・・

そんな我が校出身の「なでしこ」の展覧会が8月18日から名古屋で開催されます。
その名も「柏珠会(はくしゅかい)」。
数ある柏の名のつく展覧会でも、女性のみで構成されたグループ展です。
上は6期生から下は14期まで、
様々な年齢と作風で、会場を華やかに演出するでしょう。

その展覧会のDM制作を依頼されましたので、
寺家町内某スタジオにて・・・

柏珠会_撮影(拡大写真はこちら)


百貨店の画廊で開催される展示なので、
DMはドカンとA4三つ折りサイズです。
上の写真は見開きページを一面に飾る、花器のみのカットです。
まだ印刷が上がってきてないので、完成・詳細はまた後日。

こうしたDM制作の依頼が最近増えてきました。
作家にとって展覧会のDMは非常に大切な宣伝ツールです。
頑張って作品を創っても、行ってみたくならないDMが届いてしまったら
残念なことになってしまうこともあるでしょう。
単なるご案内ハガキではなく、
作者や作品、会場の雰囲気に興味を持ってもらえるようでなくては、と考えます。

できるだけ予算を抑えたい。
だけどダチャイのは困る。
自分ではできない。もしくは作品創りに忙しい。
なんて方は、一度問い合わせてみてください。
こちらまでお気軽に。→http://takuma-akashi.com/contact 

と、まぁこんな事もしていますってことで。。

© 2009 Takuma Akashi.