Blog

寺家回廊2011

先日の台風15号。
ここ寺家町も家ごと持っていかれそうな暴風で、
骨組みだけになっちまうんじゃないかと心配していましたが、
骨だけになっていたのは向かいの工場で
ウチが持っていかれたのはトイレ部分の屋根の一部のみ。
細かく荒れている箇所はありますが、この程度で済みました。。。

台風が持っていったのは我家の屋根だけでなく
2011年の夏まで持っていってしまったようです。
急に肌寒くなり、秋らしい気候になりましたねぇ。
秋と言えば、、
食欲の秋。
読書の秋。
芸術の秋。
なんて言われてますが、、、読書の秋って・・・?
よく意味が分かりません。。

しかし、毎年開催しているアートフェス「寺家回廊」は
芸術の秋であるこの時期に合わせています。
今年も開催です!

2011寺家回廊(表面の拡大写真はこちらから)

2011寺家回廊(裏面の拡大写真はこちらから)

※マップ片手に寺家町へいらっしゃる方は、こちらのサイトからダウンロードしてください。

なんとなくこの町に惹かれて集まっている作家が
アトリエ公開や作品展示を通じて芸術の秋を演出します。
まだまだ規模の小さなフェスですが、今年で5回目を迎えることになりました。

秋の寺家町周辺には都会では出会えない風景があります。
マップを片手にブラブラするだけでも、普段の生活をひととき忘れて
どこか懐かしい風を感じる事ができると思います。
田んぼでは稲が。畑では野菜が。山には色づいた木々達が。
そして鈴虫やコオロギの鳴き声が。秋の到来を告げています。
うちの場合、なぜか家の中から聴こえるんですが・・・
涼しくなって安心したのか、玄関先ではコイツの産卵に立ち会っちまいました。

カマキリ(息んでるカマキリの拡大写真はこちら)

これ、すんごいワラワラ出てくるんですよね。。
ま、これも風流か・・・・

こんな寺家町。そこで開催される「寺家回廊」
是非足をお運びください。

国際陶磁器展美濃

9月16日より、国際陶磁器フェスティバル美濃の開催に併せ
第9回 国際陶磁器展美濃が開催されています。

国際陶磁器フェスティバル美濃は、「土と炎の国際交流」をテーマに、
3年に1度開催されるトリエンナーレとして継続的に開催し、今回で第9回を迎えます。
メインイベントである"国際陶磁器展美濃"は、
57の国と地域の1,251人から、2,777点の作品の応募があり、
国際的にも認知された世界最大級の国際陶磁器コンペティション・・・とあります。

大きな規模の国際公募展ということは知ってはいましたが、
正直ここまでの規模という事は知らずに応募してみた所(出品料も無料だったので・・)
運良く入選する事ができました。
展示はセラミックパークMINOにて、10月23日まで。
お近くに行かれた際は是非。

会場が美濃なので、おそらく行く事はできないでしょうが、
こういった規模の国際コンペで
自分の作品がどういった空気の中にあるのか。
普段あまり一緒に並べる事のない作品群の中で
どういった見え方をするのかを確認しに行きたいものです。
会期終了までに東海地方に何か用事をつくって
行けたらいいなぁ。。

用事募集です!

Re:工芸

まだ先の話ですが、、
今年12月23日から1月15日までの日程で
益子のギャラリー緑陶里さんでの展示があります。

話は昨年の10月末。
ギャラリー緑陶里さんの特別展示室にて作品展を開催させてもらった際、
「明石さんにメンバーをお任せするから、来年グループ展をやらない?」
って感じのお話でした。
ゆったり時計の流れるワタクシは、何となく目星を付けた作家さんには声を掛けていたんですが、
展示4ヶ月前の先月になってようやく具体的に動き始め、
先日ようやくタイトルとメンバーが決定しました。

展覧会のタイトルは「Re:工芸」。
いろんな想いから来たタイトルですが、
まだうまく文章では表現できないので、詳しくはまた後日。
まぁ簡単に言うと、、、
工芸に学び、工芸を進む。そして工芸に返す(還す)。って感じです。
非常にわかりにくいですね。今んとこ。。
これから出品作家のメンバーとも話し合って、
わかりやすく複雑な想いを伝えられるように考えます。

ひとまず告知でした。。。


中学時代に陸上部だったワタクシは
本日までやっていた世界陸上に大興奮。。
当時、カールルイスが世界新を出した時大会を観戦しに行っていた事が
「歴史の瞬間に立ち会った」的な、自分の中での自慢だったんですが、
あれから0.3秒も記録は縮んだんですねぇ。
今回は残念ボルトでしたが、人類が9秒5を超える日も近いんじゃないでしょうか。
それと、意外と注目を浴びない競技の走り高跳び。
自分が選手だったこともあり、この競技の面白さや興奮度はよくわかってるだけに
もうちょっと注目されてほしいもんです。
今回の女子走り高跳びは面白かったぁ。。

1cmでも高く跳ぶために、0.01秒でも速く走るために、地味な練習を反復する。
どんな世界でもそうですが、改めてその大切さを認識させられちゃいましたね。

「Re:工芸」・・ゆっくりゆったり確実に進む。そんな1歩になればいいなぁ。。

before→after

床を剥がして壁抜いて。天井ひっぺがして骨だけに。
床を張って壁立てて、天井打って仕上げする。。

今のアトリエに移って来てから何度もこれを繰り返しているので
「趣味は自宅のリフォームです。」って言っちまおうかな・・ってぐらい
時間を使ってます。まぁ貧乏暇だらけってことです。

約4年かけて住居をリフォーム。
解体から給排水、壁塗りから床張りまで
プロにお願いする資金がない事から孤独な戦いでした。

それがこちら。。
まずはbefore・・・

住居(少し解体したころ。。拡大写真はこちら)

そしてafter・・・

住居(4年後の完成写真。クリックして拡大してみてください。)

レトロな換気扇のみ面影を残してます。
キッチンとリビングスペース、寝室まで同じ部屋。要はワンルームですが
広さは約22畳と広めです。

住居の完成から2年の歳月をかけショールームを手がける訳ですが、
その詳細は以前のブログに書いた通り。(ブログ記事「アトリエ-TAO-」参照)

記事を書いた時は壁から天井まですべてが黒。
白が基調の作品には黒が合うだろう、なんて安易に考えてしまいましたが、
真っ黒いショールームで落ち着いて作品をみてもらえる訳もなく、
ましてや自分も落ち着かないなんて、、と
最終的にはこうなりました。

まずはbefore・・・

ショールーム(拡大写真はこちらから)

住居完成まではこの部屋で生活してました。
風も通らず光は西日のみ。
ここに畳を敷いて、少しでもぶ厚くするために縦に半分に折った低反発のベッドマット。
くつろげないソファと観れないテレビ。ネットの繋がらないパソコンに隙間からの来客。
もちろんエアコンなんてハイテクなものはなく、
遊びにくる友人にも叱られるような環境でした。

そしてafter・・・

ショールーム(いいでしょ。拡大してみてください。クリック!)

正面にあるライト埋め込みの展示台になってる間仕切りの裏は、
ちゃんと作品が展示できる棚になっています。
展示方法を工夫すれば、都内の小さなギャラリーぐらいの作品数は並べられるでしょう。

そして何とこの部屋、とあるコンテストでリフォーム大賞を受賞しちゃいました。
しっかり賞金もいただいて。。

ここまでしたんだから、普通の人間の暮らしに近づけただろう!・・・と
手つかずのまま7年間放置された、ある1カ所のことを考えないようにしていましたが
とうとう先日、始めちゃいました。。
想像するだけでゲンナリしちまう・・トイレのリフォームを。。。

さてさて、完成はいつになるのやら。
before→after vol.2 をお楽しみに。。。

便所(おすすめはしませんが拡大はこちら。)

小形こず恵 作陶展

2011年9月7日から13日まで、
松坂屋名古屋店美術画廊にて「小形こず恵 作陶展」が開催されます。

2期先輩の小形さん。学生時代から大変お世話になっていて、
今は毎年3月に開催している日本橋三越での「柏窯会 展」でご一緒させてもらってます。
創る作品は、繊細且つ愛らしさを併せ持つ非常に女性らしい作品で
毎回作品を観る度に、ワタクシに足りない所を多く勉強させてもらっています。
中でも磁器の急須・土瓶は圧巻です!

そんな彼女の初めての個展。
光栄な事にDMの制作を依頼されました。

小形こず恵DM(拡大写真はこちらから)

表紙の土瓶と湯呑みの写真では
初個展ということで日の出をイメージしたライティングで撮影し
嫌みのない程度に陰を落としてます。
下段の旅急須。これは小形さんの必殺アイテム。
仕覆に入った急須と湯呑みのセットです。
旅の道中、これで茶を飲む、、なんて洒落た旅路でしょう。

そして内面は、、

小形こず恵DM(拡大してください。こちらから。)

大皿と挨拶文。表の旅急須をバラした写真に略歴をレイアウトです。
一言で「染め付け」といっても、これだけの色幅と表現があるんですね。
本人曰く、「大皿では割と挑戦的な表現をした。」とのこと。
モチーフを選び構成し、確かな技術を持って表現する。
その一つ一つを丁寧に確実にできる小形さんらしい大作です。

今回DM制作の依頼を受け、
写真撮影のために作品を送ってもらったのをいい事に、
穴があく程じっくり観察させていただきました。
一夜漬けではとうてい真似はできませんが、、
次回の展示では急須にも挑戦したいと思います。。。

「小形こず恵 作陶展」は9月13日まで。
一見の価値ありです!!是非会場に足をお運びください。

© 2009 Takuma Akashi.