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伊藤北斗 作陶展

日本橋高島屋で開催中の「伊藤北斗 作陶展」に行って参りました。

作品と名前、もちろん知っていたけどお会いしてお話しするのは初めてでした。
独創性と詩情性に富んだ色絵磁器。描かれている鳥や小動物の文様表現や
釉薬の色彩による装飾効果。
ご本人曰く、「渋派手」と称する自身の作品は
まさにその言葉のとおり、現代の和を感じさせるすばらしい作品群でした。

日頃、仕事として作陶している陶芸作家にとって
やらなければいけない、こうあるべき、といった
どうしても付きまとうある種の思い込み。もちろん自分にもあるこの思い込みが
作品を作る上で邪魔してしまうことはわかってはいてもなかなかぬぐい去ることができません。
本当に心から楽しんで見る事のできた北斗さんの展覧会は、
きっとそんな邪念の様な物を感じさせない何かがあったのでしょう。

やはりこんな時代、不況不況と騒がれている厳しい時にこそ
楽しく生きていくことの大切さや、やりたい事を素直にやっていく姿勢を
作品を通じて伝えていける様な作家に成長したいものだ。
と、感じさせてくれた展覧会でした。

24日(火)まで、日本橋高島屋で開催してるので是非。

© 2009 Takuma Akashi.