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現代作家茶碗特集

先日告知した、「現代作家茶碗特集」に出品します。
2011年8月17日から30日まで、日本橋三越6階アートスクエアにて。
その名の通り、現代の作家32名による茶碗100点程が一同に並びます。
お近くにいらした際は是非お立ち寄りください。

茶碗特集(拡大すると文字もちゃんと見られます。こちらから)

茶碗特集2(親父に頼んでスキャンした拡大写真はこちらから。)

 

さて、先日「茶の世界に対するワタクシの想い」
なんてカッチョイイ事書いちゃいましたが、
ハッキリ言ってまだそんなモノありません。。。というのは
さかのぼる事5ヶ月ちょい・・・

震災直前の3月、ちょうど日本橋三越での展示会の最中に
三越の方から今回の茶碗特集への出品依頼をいただきました。
三越:「8月に茶碗展やるんだけど、出品してもらえますか?」
オレ:「茶碗ですか・・・」
三越:「茶碗創った事ある?」
ワシ:「いや、ないです。けどやりたいのでお願いします。」
三越:「大丈夫?」
ボク:「何事にも最初はありますから。いいきっかけになります。」
三越:「じゃあ3点ほどお願いします。」
・・・ってな具合だったと思います。

そう!茶碗は創った事がなかったのです。
どういう訳か我が出身校には、
茶道具は大人になってから!みたいな暗黙のルールのようなものがあって
なんとなく創っちゃいけないムードだったジャンルなんです。
まぁそんなことはあまり気にしないタチなので
「もう大人だから」なんつって、香炉・香合なんかは創ってはいたけど、
「茶碗」はありませんでした。
アイテムとして飯碗や鉢との区別が難しいと感じていたのも事実。
ですが、なにより知らんのです!茶陶のことを。
何を定義に「茶碗」を名乗っていいのか。
そもそも茶の世界って何だ??
「結構な御点前で。」っていうあれか??
なんて具合なので、茶の世界に対する想いなんてまだまだ芽生えておりません。

きっとこれからなんです。この展示からなんです。
この話が決まってから、初めて茶の世界に興味を持ち始め
茶の席に赴いたりもしました。
ですが正直ワタクシは陶芸家であって茶道家ではないので
茶の席に出席して作法を経験したって、
作品を創らなきゃ何もわからん、といった感想でした。

今回出品する「茶碗」は4点。
使いにくかろうが、間違っていようが、
まぎれもなく「茶碗」として制作しました。
急いで知識だけをむさぼる「虚」の感覚ではなく、
ゆっくりでもモノから学ぶ「実」の感覚を信じて、
知らないから創れる物がある!
知ってしまっては創れない物がある!
といった、今までのスタンスでまずはゆっくり始めます。

是非、明石拓馬の処女航海を観にいらしてください。

© 2009 Takuma Akashi.